只今、新築中の建物をご紹介します！9月の中旬に上棟を行い、現在12月中旬の完成に向けて進行中です。ここで今回は、もうすでに見えなくなってしまった構造部分について少し触れてみます。
地震大国である日本において木造軸組工法の構造の安全性についてどのように確認しているかと言いますと、構造安全性確認の方法は3通りです。
- 1.仕様規定（壁量計算・四分割法・N値計算など）すべての木造建築物←建築基準法
- 2.性能表示計算（耐震等級・耐風等級など）長期優良住宅・性能評価住宅←品確法
- 3.構造計算（許容応力度計算など）木造3階建てなど←建築基準法
構造の安全性を確認するには上記の1～3の方法がありますが、安全性レベルが高い順に3→2→1になります。
仕様規定とは
仕様規定は全部で11項目あり、3つの簡易計算と8つの仕様ルールがあり、木造2階建て（平屋建て含む）延べ面積500㎡以下のもの（4号建築物）を建築する場合の最低基準になります。
- ①壁量の確保（壁量計算）
- ②壁の配置バランス（四分割法）
- ③柱の柱頭・柱脚の接合方法（N値計算法）
- ④基礎の仕様
- ⑤屋根ふき材等の緊結
- ⑥土台と基礎の緊結
- ⑦柱の小径等
- ⑧横架材の欠込み
- ⑨筋かいの仕様
- ⑩火打材等の設置
- ⑪部材の品質と耐久性の確認
以上11項目ですが、4号建築物を建築するときに最低限守らなければならないルールです。
この建築基準法で求められる耐震性能が耐震等級1に相当し、等級1～3の3段階に分かれています。耐震性能が1.25倍を『耐震等級2』、1.5倍を『耐震等級3』と規定されています。
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